カテキズム要約346:結婚の秘跡の効果
カテキズム要約346:結婚の秘跡の効果とは何か
『カトリック教会のカテキズム要約』346番。「結婚の秘跡の効果は何か」。結婚の秘跡は、夫婦の間に永続的で排他的な絆を生み出します。神ご自身が夫婦の同意を確証されます。したがって、洗礼を受けた者同士の、真正に成立し、かつ完結した結婚は、決して解消されえません。さらにこの秘跡は、夫婦に、夫婦生活の聖性へ向かうための恵み、そして子どもを責任をもって受け入れ教育するための恵みを与えます。
結婚は契約の賜物であり、絆を生みます。その絆は「死が二人を分かつまで」続くもので、期限付きではありません。また排他的です。心には、ただ一人にしか渡せない“分割不能の場所”があります。だれかに「私を愛していますか」と問うとき、それは親族や友人への一般的愛情のことではなく、その分割不能の部分が私のためにあるかどうかを問うているのです。
結婚の秘跡は、この絆を強め、聖別します。つまり神がその絆にご自身の恵みの刻印を押されるのです。人間の「はい」は弱い。しかし秘跡によって、キリストが私たちの「はい」にご自身を結びつけ、支える恵みを与えてくださる。私たちの契約は神の契約の中に組み込まれます。神は忠実であり、私たちが弱くても、その忠実さで私たちを担ってくださいます。
ここで「真正に成立し、かつ完結した結婚(matrimonio rato y consumado)」という表現を説明しましょう。「rato(成立)」とは、結婚が正しく、公的に、典礼的に有効に成立したこと。「consumado(完結)」とは、その後、夫婦が性的交わりによって互いの同意を身体的に完成させたことです。したがって、真正に成立し完結した結婚は不可解消です。
歴史的には、もし有効に成立していても、まだ完結(性的交わりによる完成)がなされていない場合には、事情により別の取り扱いが検討されることがあります。なぜなら、性的自己贈与は「私は受け入れます」という同意の身体的表現であり、同意を完成へ導く要素だからです。
この秘跡の恵みの効果は、要約すると次のとおりです。
第一に、夫婦の愛を完成へ向けて整えること。愛には利己心が混ざるので、浄めが必要です。どうやって良く愛べるようになるか。キリストの愛によって、自分の利己的な愛を浄化していただくことです。
第二に、一致を強めること。原罪は分裂へ傾け、恵みは一致へ導きます。
第三に、互いの聖化を助けること。神の計画では、夫婦は互いを聖化へ助け合います。相手の徳だけでなく、時には相手の欠点さえも、私の聖化の場になりえます。
第四に、人生の義務を共に引き受ける力を与えること。子育て、家事、生活責任、そのすべてが聖化の舞台になります。
第五に、十字架を引き受ける力を与えること。結婚には必ず十字架があります。倒れても立ち上がる力、互いを赦す力、互いの重荷を担う力が与えられます。
ここはとても大切です。よい結婚とは、「よく赦す二人」の一致です。赦し合える二人が、最良の結婚を築きます。結婚の秘跡の恵みは、私たちを赦す人へと変えてくれます。
また神は、摂理のうちに二人を補い合わせてくださいます。一方の弱さを他方の強さで、また逆に、互いに支え合うようにしてくださる。これも秘跡の恵みです。
だから私たちは、恵みの力を信じるべきです。秘跡を願い求めるのは、このような愛が単なる人間的能力だけでは届かないと知っているからです。罪によって傷ついた私たちに、神は秘跡を通して恵みを与え、同意に刻印を押し、愛する力を教育し、浄め、強めてくださいます。